その青臭さに。
だって、帯が『壊れるほどに、愛した。』だよ?
壊れればいいのに…
でも、本当に悲劇はそんなに人間は弱くないところにあって、
壊れたくてもなかなか壊れないもので、
いなくなるのはそんなに簡単なことじゃない。
重いことを、重く書くのにも才能が必要で、
楽しいことを伝えるのにも技巧が必要で、
重いことを、さらっと書くのも嫌味くさくて、
でも、
どうして、人の心は、
100円いれても100円分かえってこないのだろう?
10円しか入れなくても、
5万円分帰ってきたりもするのに、
どうして、
想いの分努力の分、その対価が返ってこないのだろう?
でも、気づかなかっただけで、
本当はそのときすごくほしかったものが、
実はPayするに余りあるぐらいそこにあったことに、
あとで気づくのはもっと残酷なのかもしれない。
ああ、青すぎてちょっと喰われた。
再読なのにね。