2009年03月10日

荻原浩【四度目の氷河期】

痛い。
痛々しいぐらいに誠実で切実で悲しい話だった。

自分は何者なのかな?
特別だと思いたい自分と、普通でありたい自分。
人と一緒ではない優越感と、人と同じであれない劣等感。

あんまりこういうことはしたくないけど、
一番ぐっときた所。
『夕日は本当に赤なんだろうか。
 赤は本当に赤なんだろうか。
 四角は確かに四角なのか。
 丸はやっぱり丸なのか。』

みんなに見えているものと、
自分に見えているものが、
本当に一緒なのか、
それとも違うのか、
どのくらい違うのか、
本当にそっくりなのか、
それとも本当は違うのか。
鏡に映る自分しか自分には見えないけど、
自分以外の他人は私が見えない自分を見ているわけで、
一生反射でしか自分の顔すら満足に見えないのに、
何が本当かなんてわからないよ。

ティーンネイジャーの頃の、
もてあました自分を思い出した。
今でも十分もてあましているけど、
まぁ昔よりは上達したよね、自分との付き合い方。


posted by しゅあ at 22:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月08日

三浦靖子+大久保佳代子【不細工な友情】

不細工「な」友情、というより不細工「の」友情?

どんな活字でも『面白くない』は存在しなくて、
『面白がるのに技巧が必要』なのかと思うのだけど、
2人のやり取り(最初はWebの模様)を書籍化。
果たして\1,300分の価値があるかといわれると・・・・

でも、赤裸々風味なお互い批判(しかもとっても迂遠)とか、
(脚色は入っているのだろうけど)きつすぎる自己分析とか、
そういう姿を見ると女同士って難しいと思うし、
かといって、やっぱり紐解かれるお互いの行き違いを
書簡で認識するとやっぱり取り繕う様とかは、
女ってかわいいなと、思ったりもした。

基本的に「やおい」文学ですな。
やまなし、おちなし、いみなし。
posted by しゅあ at 13:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ミステリー作家7人【こちら葛飾区亀有公園前派出所】

最近払っている税金分を享受するため、
図書館に凝っているのだけど、
自己規制により文庫本以外は買わないようにしているから、
ハードカバー(もしくは文庫よりでかい本でも可)天国な
図書館は発見が多いもんだとつくづく思う。

こち亀ですよ、こち亀。
まぁ図書館検索とか使っているから、
漫画=日本が世界に誇る文化が
しっかり蔵書されているのは知ってたけど、
あるんだね〜、コラボ小説。

そうそうたる面子が惜しげもなくMyキャラつかってましたよ。
もともとがミステリー作家とのコラボレーションだけに、
警察機関とのつながり、、、
(っていうか両さんも派出所勤務だしな)
はたやすくどうにかなるようだけど、
きちんと作家特有の『文体』なのに、
こち亀なのが違和感を感じたり感心したりでもにょもにょ。

個人的には、
今野敏の無理に両津を絡めない進行や、
京極夏彦のマニアック情報っぷりに好感が持てました。
posted by しゅあ at 12:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

女流作家9人【LOVERS】

高校を卒業してからかれこれ10年以上経っているのに、
自分の精神年齢は、全く大人になれていないような気がする。

とりあえず20代後半で帰国をしてみたら、
周りは一足先にきちんと大人になった他人ばかりで、
知らないうちにこの国のエスカレータに戻されてた。

きちんと大人の振りができる人たちってことは、
ちょっとすごしていくうちにわかったけど、
進学とか就職とか、
わりと人生の醍醐味にそれた生き方をしてきたから、
現状きちんとエスカレーターに乗れているのかは謎。
『乗っているフリ』は確かに上達したけど・・・


女が妙齢になるとなぜ不倫にはしるのか?
何でだろうね?
いまや女流作家の書く不倫ネタすら
読み飽きた感があるよ。
でも、きっとやっぱり愛ってことなんだろうな。
posted by しゅあ at 18:52| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月03日

酒井順子【私は美人】

皆さんご存知『負け犬の遠吠え』の作者。

最初の出会いは相当昔。
独特の客観性と毒舌にあまりエッセイを読まない私でも
楽しんで呼んだ記憶がある。
タイトル忘れちゃってるけど(笑)

そんな彼女の【私は美人】。
相変わらずの酒井節炸裂。
女子の自分で感じる美人感が日によったり、
環境によったり、ホルモンバランスによったり、
そこら辺を赤裸々にまぁ書いちゃってんだよね。

それにしてもビロウなトークだと本当に筆が走るよね。
そんな観察眼をキラリと光らせるために、
おなごとして大事な神秘性を切り売りしてしまう、
そんな彼女が結構好きだ。
posted by しゅあ at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月20日

藤堂志津子【情夫】

最近はアラフォー(カタカナ表記ってちょっと変)流行なの??

でもさ、切ないよね、
25年間、くっついたり離れたり、
思いあっててもつながることのない人生もありなのかも。

たとえば結婚ってやっぱり生活だから、
おいしいとこ取りできるのは
100%どっぷり生活じゃないから、
そりゃぁたまにだったらちょっとぐらいがんばれるよね?

情夫で情婦だったお互いが、
切ないけれどやさしい、そんな関係があってもいいのだろうね。
posted by しゅあ at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

石田衣良【40】

広告代理店に勤務しています。
予算は半分だけど仕事は例年通りか、
予算は一緒でやること2倍がどっちかです。

私はプロだから、
それでご飯を食べているから
無料の仕事は嫌いです。
だって、言い訳を自分に許したくないから。



人生は最近どうも80年らしく、
40歳は折り返し地点。
私はまだ折り返してないんだなぁとか思うと、
長い道のりを感じるよね。
振り返ればすぐだけど。

たとえば毎日たくさんの人と出会っていて、
もちろんある程度のキャッシュフローだってあるから、
周りに人はいなくならないけど、
たとえば私が一人になって、
それでも力を貸してくれる人って何人いるんだろう?

だって私はプロだから、
ボランティアの仕事はしないわけじゃない?
そしたら相手だってプロなのだから、
ボランティアの仕事はしないじゃない?言い訳をしたくないから。


40歳は始まりだと、石田衣良は言った。
ココからが新しい第2章だと。
「人生の明るくて楽しいもう終わっちまった。」


私はそのとき、どう思うのかな?


相変わらずだけど、石田衣良の作品は後味が良いので、
読後すっきり。
とりあえず、おいしかった。
posted by しゅあ at 02:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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